2015年10月21日水曜日

オルタネータ故障(クリッパーU71V)『充電警告灯が点灯します。』Σ(・ω・ノ)ノ!

クリッパー(U71V)が入庫しました。



・・・・・依頼内容・・・・・

充電警告灯が点灯したので、点検修理してほしい。




・・・・・作業・・・・・

現象確認します。

バッテリーのマークみたいなのが充電警告灯です。


確かに充電警告灯が点灯しています。

オルタネータの発電電流を点検します。

アイドリング(ヘッドライト・エアコンOFF)時:0A

まったく、発電していません。



R端子(オルタネータの電源)電圧を点検。

アイドリング(ヘッドライト・エアコンOFF)時
12.34V

電源は来ているようです。


L端子(オルタネータの発電)電圧も点検。


アイドリング(ヘッドライト・エアコンOFF)時:0.7V

基準値:約14V前後(周囲の温度で多少上下します。)

基準値目安:13.5V~14.5V

基準値から外れています。

整備書によるとR端子電圧正常で、L端子電圧が基準値から外れていたら、オルタネータ交換になります。




気になったので・・・・。

このオルタネータのコネクタ端子には、後『FR端子』『G端子』がありました。

コンピュタ―でオルタネータ―の発電をコントロールするための端子みたいです。

『FR端子』:オルタネータの発電負荷の大きさの信号を出力している端子。

『G端子』:オルタネータの発電負荷に応じてコントロールする端子。

※電気負荷(ヘッドライト・エアコン)が増えるとG端子(デューティ制御)アース接続トランジスタのOFF時間を長くして発電量を高める制御をする。

※FR端子が断線するとコンピュータが異常を検知してG端子(デューティ制御)をOFFにする。

よく理解できませんでしたが、要はFR端子断線させてると、発電制御をやめて、たくさん発電する。

ということで、良いのかなぁ~。(>_<)

一応やってみようじゃないか。( `ー´)ノ

FR端子断線状態でL端子電圧測定。


L端子取外し。

L端子電圧:0.7V

変わんないじゃん・・・・・。

オルタネータ壊れているから、変わらないのかないのかなぁ。(p_-)




まあ、整備書には『R端子』正常で『L端子』が基準外ならオルタネータを交換となっているので、オルタネータを交換します。

予算の都合上、中古オルタネータになりました。

右側が正常な中古オルタネータです。


交換後、発電電流を点検します。

アイドリング(ヘッドライト・エアコンOFF)時:29.2A


アイドリング(ヘッドライト・エアコンON)時:51.9A

見事に発電しています。

基準値:ヘッドライト・エアコンON時に33A以上

正常です。


充電警告灯も確認します。

消えています。


L端子電圧はどうなったかなぁ~。

アイドリング(ヘッドライト・エアコンOFF)時:13.37V

電圧上がっています。

基準値内です。

どうやら、修理できたようです。


『FR端子』『G端子』と不安な要素がありました。

今回の作業を教訓にオルタネータの勉強をやり直します。(>_<)