2017年5月22日月曜日

電動ファンモータ不良(ハイゼット)『エアコンが冷えません』(;´Д`)

ハイゼット(S321V)入庫です。

・・・・・依頼内容・・・・・

エアコンから冷たい風がでないとのことで、点検修理。


・・・・・作業・・・・・

症状の確認から行います。

吹き出し口の温度を確認します。

温い風しか出てきていません。(;´Д`)


エアコンのガス圧を点検します。

左低圧側:0.5Mpa
右高圧側:2.8Mpa

圧力高すぎですね~。( ..)φメモメモ

低圧・高圧ともに高い場合は、コンデンサの冷却不良が疑われます。


コンデンサファンが回っているのか確認します。

コンデンサファンはラジエータファンと兼用みたいです。

見事に止まっています。


コンデンサファンの作動電圧を点検します。

14.2V

ファンモータまで、電気は来ているようです。


電動ファンモータの故障のようなので、交換します。



今回は中古品とASSY交換しました。


交換後の確認をします。

エアコンのガス圧の確認をします。

左低圧側:0.18Mpa
右高圧側:1.0Mpa

若干、低いような気がしますが、ガスは規定量入れたので良しとします。

吹き出し口の冷えも良好です。

温度計で確認すると、約9℃になっています。

特に問題はなく、作業完了です。(^_^)v


ハイゼットの電動ファンモータの故障は、去年も作業したような気がします。

やっぱり、故障しやすいのかな~。(p_-)

2017年5月12日金曜日

エアコンのブロワモーター不良(キャリー)『エアコンの風が出ませんよ~』(*´Д`)

キャリー入庫です。

・・・・・依頼内容・・・・・

エアコンの風が出ないとのことで、点検修理の依頼です。

エアコンパネル部分


・・・・・作業・・・・・

まずは、現象の確認から始めます。

風量を微風から最大まで切り替えても、全くエアコンの風が出ません。

ブロワモーターが回ってる音もしないので、ブロワモーターから点検を始めます。

ブロワモーターの作動電圧の点検です。

14.28V

ブロワモーターに電圧かかっているのに回らないということは、ブロワモーター不良だと推測できます。('ω')ノ


ブロワモーター交換します。

ブロワモーター

交換後、作動を確認します。

問題なく風が出始めました。

エアコンの効きも良好です。

暑い季節が、やってきました。

もうすぐ、エアコンが効かないと、つらい季節が到来します。

真夏になる前に、エアコンの点検は大事ですよ~。(/・ω・)/






2017年4月25日火曜日

エンジンブロック水漏れ修理(ハイエース)『めくらふたに穴が開いています』Σ(・ω・ノ)ノ!

ハイエース(LH113)入庫



・・・・・依頼内容・・・・・

エンジンとミッションの間からの水漏れ修理。

位置的にエンジンブロックのリヤ側の『めくらふた』だそうです・・・・。



・・・・・作業・・・・・

一応、漏れてる場所の確認をします。

はい、エンジンとミッションの合わさっている中から漏れまくりです。(*´Д`)

しょうがないので、ATミッション降ろします。

ATミッション

ドライブプレートまで外しています。


水を入れて確認します。

かなり漏れています・・・。


『めくらふた』を取り外します。

大きな穴は引っ張り出すために開けました。


新しい『めくらふた』を打ち込みます。




冷却水補充してラジエータキャップテスターで圧力をかけます。

100k㎩で圧力をかけます。



水漏れはなさそうです。


組み上げて、走行テストします。

特に問題なく良好でした。(^_^)v

作業完了です。

かなり錆のひどい車で、ホース類の中も錆が張り付いていました。

LLCでなく水を入れていたのでは?と疑いたくなります。









2017年3月10日金曜日

クランク角センサーノイズ(フィットGD1)『加速が悪くエンストします。』(´Д`)

フィット(GD1)入庫。


・・・・・依頼内容・・・・・

加速が悪く、時々エンストする。

原因を特定してほしい。




・・・・・作業・・・・・

現象を確認のため走行テスト。

アクセルを踏んで加速すると確かにもたつきます。

30分ぐらい走行したところで、エンジンチェックランプが点灯しエンストしました。(´Д`)

再始動は可能でした。


戻ってきて、故障コードの点検をします。

クランク角センサーノイズ


断線・短絡とは違いノイズが入っているようです。

配線、クランク角センサーの波形の点検しましたが異常が見当たりません。

行き詰ったので、過去の故障事例等を確認してみると、それらしい事例があったため試してみます。

イグニッションコイルのリークで、クランク角センサーにノイズが入るという事例です。


早速、イグニッションコイルを点検します。

リヤ側の3番と4番がリークしていました。
(この車は、イグニッションコイルが8本付いています。)

赤い矢印部分がリーク痕です。

社員の車に同じフィット(GD1)があったので、イグニッションコイルを2本お借りして走行テストです。

30分以上走行テスト行いましたが、エンストはしませんでした。

もたつきなく加速もします。

イグニッションコイルのリークが原因で間違いないようです。


中古のイグニッションコイル2本と交換して作業完了です。


新品全数交換が良いのですが、値段も高いしお客様の希望なので中古品となりました。(´Д`)

まさかのイグニッションコイル不良で、良い勉強になりました。



2017年3月3日金曜日

エアフロメータ汚れ(フォレスタSG5)『エンジンの吹け上がりが悪いです。』( `ー´)ノ

エンジン不調の故障診断。

車種:フォレスタ(SG5)

エンジンの吹け上がりが悪いです。

加速中にエンジンから『パン』と音がする時があるそうです。


試乗します。

吹け上がりだけでなく、加速も悪いです。

バックファイヤー的な『パン』という音も加速時します。

現象的には、空燃比や点火タイミングに関係している可能性があると思われます。



診断機でエンジンデータをチェック。

加速時にエアフロメータの電圧変化が遅いような気がします。



エアフロメータを取り外して点検します。



かなり汚れています。


汚れを、ウエスや精密ドライバー等で軽くこすり落としていきます。

下向き矢印の位置を清掃します。
左向き矢印は中の熱線2本を清掃します。
(全部で3箇所清掃します。)


エアフロメータを取り付けて、走行テストします。

加速も良好で、加速時に『パン』という音もしなくなりました。(^_^)v

エアフロメータが汚れると、空燃比が狂い加速不良等の減少が出るようです。


取外しや清掃も難しくはないので、加速が悪い等があれば1度清掃してみるのも良いかもです。('ω')ノ

2017年2月18日土曜日

TVキット不良(アルファード)『エンジンチェックランプ点灯します。』('Д')

アルファード(ANH10W)入庫。



・・・・・依頼内容・・・・・

走行するとエンジンチェックランプが点灯するので点検。



・・・・・作業・・・・・

診断機で故障コードを点検確認します。




データ表示で、エンジンECUの車速の認識を点検します。

走行しても0km/hから動きません。


メータ裏で信号波形の確認をします。

点検時はメータを取り付けて行います。

車速信号メータ入力側を点検します。

波形も出ており、入力側は問題ありません。


次に車速信号メータ出力側を点検します。

波形が出ていません。

※車速信号が『メータ』から『エンジンECU』に届いてないことでエンジンチェックランプが点灯するようです。



配線の点検もしておきます。



断線は無いようです。




ボデーとの短絡も無いようです。


メータが悪いのかな~。('Д')

そういえば、メータの横にスイッチがあったことを思い出しました。(/・ω・)/

TVキットが付いているようなので点検します。


TVキットのスイッチを押すと・・・・。



21km/h出ています。

TVキットのスイッチを入れると正常になるようです。

※エンジンチェックランプも点灯しません。

TVキットが悪さをしているようです。

今回は、原因究明までなので作業はここで終了です。




気になったので、TVキットのメーカーさんに問い合わせてみました。

ナビ裏スペースが狭いところにTVキットを無理やり押し込んだりすると、配線や内部が短絡して不具合が起こる事例があるそうです。

今回の診断は、TVキット取り付け時の良い参考になりました。('Д')




2017年2月10日金曜日

オルタネータ故障『充電警告灯点灯』(^-^;

ハイゼットトラック(S201P)入庫。



・・・・・依頼内容・・・・・

充電警告灯が点灯のたため、点検修理。

状況
充電警告灯が点灯した。
ブレーキ警告灯もサイドブレーキを解除しても消えなくなった。

上:シートベルト警告灯(故障と関係なし)
中:充電警告灯
下:ブレーキ警告灯




・・・・・作業内容・・・・・

充電警告灯が点灯ということで、オルタネータの発電電流を点検をします。

テスターと電流クランプを使用します。

左:テスター
右:電流クランプ

オルタネータのB端子のケーブルに取り付けます。

トラックのため荷台側のカバー開けないとB端子ケーブルに取り付けはできません。







エンジンを始動して発電電流を確認します。

ほぼ、0Aです。
(わずかに数値が出ていますが、0点調整不足かも)
※通常は無負荷でも10A~20Aぐらいあります。


発電していないので、オルタネータを交換します。


オルタネータは座席と荷台の間にあるので作業しにくいですが、リフトがなくてもできます。


交換後、発電電流を確認します。

別のテスターを使用してます。

アイドリング無負荷時:12.6A

アイドリング高負荷時:42.1A
(エアコン暖房全開・ヘッドライトハイビーム)

発電してます。


メータの充電警告灯は無事消えました。

ブレーキ警告灯もサイドブレーキ解除で消えます。

※配線図を見ると、ブレーキ警告灯の回路にオルタネータの回路が絡んでいるようです。

作業完了です。


毎年、ハイゼット系のオルタネータ交換を数台しているような気がします。

壊れやすいのかも・・・。(^-^;














2017年1月13日金曜日

リヤアクスルシャフトベアリング交換(ハイエース) 『ABSリング壊してとります。』



・・・・・依頼内容・・・・・

ハイエースのリヤアクスルシャフトベアリング交換。





・・・・・作業・・・・・

ABSリングとカラーをサンダーで削って、タガネで割って外します。

赤矢印の位置にカラー
黄矢印がABSリング

※ABSリングの下にはスナップリングが付いています。


『カラー』→『ABSリング』→『スナップリング』→『カラー』の順番で外します。



外し終わったら、専用工具を取り付けて油圧プレスでシャフトを抜きとります。

右のバックプレートの上が専用工具です。
左がアクスルシャフトです。


見事に抜けました。



ベアリングを組み替えて、アクスルシャフトと1個目のカラーを圧入します。






次に、スナップリングを取り付け、ABSリングとカラーを圧入します。



圧入が終われば完成です。


1時間30分ぐらいかかりました。


『カラー』と『ABSリング』の取外しで時間がかかっちゃいました。(^-^;