2015年2月21日土曜日

ATフルード交換(クラウン)『レベルゲージがありませんよ』(/ω\)

クラウンが入庫しました。


・・・・・ご用命・・・・・

ATフルード交換。


・・・・・作業・・・・・

今回入庫したクラウンは、ATフルードのレベルゲージが付いていないようです。

ということで、専用のアタッチメントを使い交換していきます。

まずは、アタッチメントを取り付けるためトランスミッションのボルトを外します。

トランスミッションの左後ろにあります。(外すボルトは決まっていますので間違えに注意)

ボルトはトルクス(星形)の55という大きさです。

交換前のオイルの油量を点検します。

オイル油量を測る工具です。

これを、先ほど外したボルト穴に差し込みオイル量を点検します。

確認後、専用のアタッチメントとATフルードチェンジャーを取付て交換します。

アタッチメントのパイプをボルト穴に差し込んでいます。

チェンジャーでに接続しています。

後は全自動で交換です。

交換後、油量点検します。


最初に計った油量と同じにします。

外した、ボルトを取り付けて作業完了です。

作業は、30~40分ぐらいで終わりました。

レベルゲージ無の車でも、工具があれば難しくありませんでした。(^_^)v

2015年2月17日火曜日

右前ハブベアリング取り付け不良『ABS警告灯が点灯します。』Σ(・ω・ノ)ノ!

ハイゼットが入庫しました。

・・・・・ご用命・・・・・

ABS警告灯が点灯して消えないので、原因を調べてほしい。

右のオレンジ色のランプがABS警告灯です。

・・・・・情報・・・・・

先日車検をして右前のハブベアリングを交換した。

話を聞いた時点で、ハブベアリングの組み付けに失敗している気がします。・・・・・(´Д`)

・・・・・作業・・・・・

故障コードの確認をします。


FR(右前)車輪速周期異常と出ました。

データ表示で車速を見てみます。



約50km/hで走行しても車輪速FR(右前)だけ0km/hです。

右前の車速(ABS)センサーだけ反応していません。

やっぱり、右前のハブベアリングの組み付けが怪しい。(;一_一)

整備書で確認すると、この車両のハブベアリングの組み付けは茶色のシールを車両内側に向けて組み付けるとなっています。

逆に組み付けると車速(ABS)センサーが反応せず、車輪速が検出できないようです。

実際に確認してみます。

右前ハブベアリング内側

左前ハブベアリング内側

左はシール部が茶色ですが、右はシルバーぽい金属の色をしています。

内外が逆に組み付けているようです。

交換作業はしなくて良いとのことで、今回は診断のみで作業が終了しました。('ω')




2015年2月13日金曜日

タイミングベルト交換『ついでにウォータポンプも交換します』('ω')

ミニキャブが入庫しました。

・・・・・ご用命・・・・・

『タイミングベルト』『ウォータポンプ』『各Vベルト』交換。

エンジン:3G83

・・・・・作業・・・・・

ミニキャブはシートの下にエンジンがあるので、下側から作業していきます。


バッテリのマイナス端子を外してウォータポンプまで外していきます。

タイミングベルトを外す前に、合マークを合わせます。

そして、タイミングベルトを外して、ウォータポンプを取り外します。

外す時の写真を撮っていなかったので、すでに写真はウォータポンプ取り外し後です。(ノД`)・゜・。


ウォータポンプ取り外し後

組み付け開始します。

ウォータポンプの取り付け面をオイルストーンで綺麗にします。



ウォータポンプを取り付けます。


組み付けてから水漏れがあるとめんどくさいので、今の段階でウォータポンプからの水漏れを点検します。

ラジエータキャップテスターを使用して圧力をかけます。





合マークを合わせてタイミングベルトを取り付けます。

矢印は合マークのおおよその位置です。

『カムシャフトタイミングギヤ』『クランクシャフトタイミングギヤ』『バランスシャフトタイミングギヤ&オイルポンプ』の三箇所の合マークを合わせます。

バランスシャフトが入っているので、少しめんどくさいです。

タイミングベルト取り付け後の写真を撮るのを、忘れちゃいました。(;´Д`)

クランクセンサー等を取り付けてカバーを付けます。


『クランクプーリ』『ウォータポンププーリ』を取り付けます。


Vベルトを取り付けます。


再度、ウォータポンププーリのネジを増し締めします。

冷却水のエア抜きをして、出来上がりです。

今回交換した部品

作業的には簡単でしたが、約3時間ぐらいかかっちゃいました。(;´Д`)

走行テストも良好で、無事納車できました。

写真も少なく分かりにくいブログになりました。

今度からは、写真を撮り忘れないようにします。(-ω-)/


2015年2月6日金曜日

ハイブリットバッテリ2『HVバッテリを勉強します』( *´艸`)

ハイブリットバッテリシステムの続きです。

前回は、HVバッテリを降ろしました。

今回は、少し分解して勉強します。


・・・・・分解・・・・・

HVバッテリーのカバーを外します。




電流センサーを取り外します。


メインケーブルのナット1個と電流センサ固定ネジ2本で外れます。

ついでに、もう1本のメインケーブルのナットも外します。(後で外すので。)

電流センサ



バッテリコンピュータを取り外します。


コネクタ2個とネジ3本で外れます。

バッテリコンピュータ


サービスプラグのケーブルを外します。




ナットを2個外します。

後は、黒いカバーを外すと、ケーブルはHVバッテリから離れます。




HVバッテリ本体を外します。

上側の角のナットを2個外します。

そして、バッテリの下側に固定ボルトがたくさんありますので、全部外します。

HVバッテリを浮かせて準備します。


下側にボルトが多数あるので、全部外します。



後はHVバッテリを持ち上げて取り外します。


分解終わりです。




・・・・・構造・・・・・

HVバッテリシステムの構造を確認します。

HVバッテリシステムの構成を大きく分けると『HVバッテリ本体』『バッテリコンピュータ』『電流センサー』『バッテリ冷却ファン』となります。

他にも『バッテリ温度センサ』『バッテリ吸入空気温度センサ』などもありますが、一般的にHVバッテリと一体で交換するようなので、今回は省略します。


HVバッテリ本体

バッテリコンピュータ

電流センサ

冷却ファン

バッテリ温度センサ(3個付いています)

HVバッテリは非常に重いです。

例えるならトランスミッション並の重さでした。


・・・・・バッテリブロック電圧点検・・・・・

診断機でコンピュータが認識している電圧を確認できます。

バッテリブロック電圧

すべて、15.6V前後です。


バッテリブロック電圧は1つ飛ばしぐらいで配線が入っています。


この配線で各バッテリブロックの電圧を測っているようです。


実際にバッテリブロック間の電圧を測ってみました。

1ブロック~2ブロック間 約16V

怖かったので大きめのレンジで測定しています。

1ブロック~4ブロック間 約32V

診断機  15.6V。

テスター 約16V。

実測と診断機のデータを使うと、『HVバッテリ本体』と『バッテリコンピュータ』の故障の切り分けができるのかも・・・・・。( *´艸`)

実測とコンピュータの認識が違うとなれば、配線の抵抗かコンピュータの不良の可能性が高いと思われます。

私の勝手な考えですが・・・・

温度センサは温度に対しての抵抗値が決まっているので、比較して点検するようです。

冷却ファンも診断機で強制駆動させて作動は点検できるようです。

なんとなく、整備できそうな気分になってきました。

できそうな気分になったところで、今回の勉強はここまでにします。(^_^)v

もちろん、組み付け後も車は良好に走っていますよ。(^ω^)

ハイブリットバッテリ1『HVバッテリ取り外します』(^_^)v

プリウス20系を入庫させました。

最近、ハイブリット車を見ない日はありません。

整備作業もできないと、お小遣いが稼げません。

ということで、今回はハイブリット車のハイブリットバッテリを脱着分解して勉強します。



・・・・・診断機で点検・・・・・

診断機でHVバッテリを点検します。

各バッテリブロック間の電圧と内部抵抗が解ります。

各バッテリブロックの電圧

各バッテリブロックの内部抵抗

13ブロックありますが、各ブロック間の電圧や内部抵抗の差が大きいと異常です。

判断の基準になる部分です。

他にもバッテリの温度センサ、冷却ファンのデータも見ることができます。



・・・・・取外し・・・・・・

ハイブリットバッテリ回りの内貼りを外します。


取外し前

取り外し後


補器バッテリのマイナス端子を外します。

補器バッテリはトランクルーム右側にあります。




高電圧部に触るので、絶縁手袋を用意します。




サービスプラグを取り外します。

外すことでバッテリブロックの途中が遮断されます。

取外し前

取り外し後



HVバッテリのステーとメインケーブの入っているカバーを外します。

左側にメインケーブルが入っています。



念のために、メインケーブルの電圧を点検をします。


0Vで安全です。



メインケーブルを外して、絶縁します。



絶縁テープでグルグル巻きます。



『バッテリコンピュータ』『インターロックコネクタ』『システムメーンリレーコネクタ』を外します。




冷却ダクトとバッテリのガス排出ホースを外します。

黒いホースがバッテリのガス排出ホースです。



アースボルト(固定ボルト)を5本外して、ハイブリットバッテリを降ろします。

HVバッテリ

HVバッテリ取り外し後トランクルーム

今回は、ここまで。(^_^)v

次回は分解してシステムを勉強します。