2015年11月25日水曜日

ハブボルト交換(バモスホビオHM3) 『折れてます。』(p_-)

バモスホビオ(HM3)が入庫です。


・・・・・依頼内容・・・・・

リヤハブボルト交換。



・・・・・作業・・・・・

交換するハブボルトを確認します。

左下が見事に折れてます。

まずは、タイヤを外すためホイールナットを緩めます。

緩みません・・・。(;´Д`)

ハブボルト折れそうです。

お客様に確認を取り、緩めます。


見事に折れました。(>_<)

折れずに残ったのは1本のみです。


ブレーキドラムを外すため、割ピンとスピンドルナットを取り外します。

スピンドルナット取外し後。


リヤブレーキドラムワッシャーを取り外します。

ワッシャー部に給油します。

ネジ山が壊れないようにスピンドルナットを軽く取り付けて、ハンマーで叩きます。

リヤブレーキドラムワッシャーの固着が取れたら、マイナスドライバーで引っ張り出します。

リヤブレーキドラムワッシャーはテーパ状になっています。


ブレーキドラムを引っ張り出します。

スライディングハンマー等を使いブレーキドラムを外します。

ドライブシャフトのスプラインが噛んでいます。
(硬くて抜けにくいです。)


ハブボルトを交換します

ハブボルト抜き取り前。

表側からハンマーでハブボルトを叩きます。


ハブボルト抜き取り後。

新品ハブボルトの位置決めをして、裏からハンマーで軽くたたき固定します。

表からナットを噛ませて、ハブボルトを引っ張り出します。

ハブボルト引っ張り出し途中。


ハブボルト取り付け完了。

ハブボルトの長さ、組み付け具合を確認します。


ブレーキドラムを組み付けます。

スピンドルナットは規定トルクで締め付けます。
スピンドルナット規定トルク:196N・m


組み付け後。

ハブキャップとタイヤを組み付けて作業完了です。


走行テストをします。
(ドライブシャフト横の車輪速センサーが、無事か確かめます。)

作業時間が1時間ぐらいかかってしまいました。(´Д`)

予想以上に、時間がかかってしましました。

もう少し、早く作業できるように修行します。(/ω\)




2015年11月22日日曜日

電動P/Sトルクセンサ配線不良(エブリィDA64W) 『ハンドルが重いですよぅ』(/・ω・)/

エブリィ(DA64W)が入庫しました。



・・・・・依頼内容・・・・・

ハンドルが重くて、パワーステアリングの警告灯が点灯したので点検修理。



・・・・・作業・・・・・

現象確認から行います。

オレンジの警告灯がパワーステアリングの警告灯です。

ハンドルは確かに重く、警告灯も点灯しています。

この車は、電動パワーステアリングでした。(現象確認ついでに確認しました。)


警告灯が点灯しているので、故障診断機で故障コード読もうとしましたが、読み取れませんでした。(>_<)


仕方がないので、手動で読み取ることにしました。

助手席足元の6P端子の右上をアースに落として読み取ります。
(パワステ警告灯の点滅で読み取ります。)


故障コード:P1113(メイン/サブトルクセンサー不一致)を確認しました。

トルクセンサーの信号電圧に『メイン』『サブ』でずれが出ているようです。

とり合図、配線から点検していきます。

パワステコンピュータ側のトルクセンサー配線コネクタ
(助手席足元)

パワステトルクセンサー側のトルクセンサ配線コネクタ
(Fバンパー裏)


メイントルクセンサ配線:正常(断線・短絡なし)

サブトルクセンサ配線:異常(断線あり)

サブトルクセンサー配線が∞Ωでつながっていないようです。


念のために、サブトルクセンサー配線をコンピュータに直結してみました。

トルクセンサーのサブトルクセンサー配線の付け根に信号取り出し線を付けます。


コンピュータのサブトルクセンサー配線の付け根に信号取り出し線を付けます。


お互いの信号取り出し線をくっつけます。



エンジン始動して確認します。

ハンドルが軽くなり警告灯が消灯しました。(^_^)v

オレンジのパワーステアリング警告灯が消えました。


問題はどこで断線しているかです。(;´Д`)

コネクタ付け根から配線を取り直した方が早そうです。

トルクセンサー側のサブトルクセンサー配線をつなぎなおそうと、引っ張ったら・・・・。

コネクタから配線が抜けてきました。(/ω\)

コネクタの中で、断線していた見たいです。


配線取り直しから修理に予定変更です。

コネクタを分解して端子を抜きとります。


ハンダ付けしました。
(ハンダ付けすぎると、端子が入らなくなるので注意です。)


後は組み付けて、作動確認です。

ハンドルも軽く、警告灯も消灯しています。

走行テストも良好です。


なぜ、コネクタ内部で配線が切れたのか不明です。

自然とコネクタ内部の配線が切れたとは、考えにくいです。

気になりますが、直ったので作業完了とします。( `ー´)ノ







2015年11月10日火曜日

超扁平タイヤ交換 『勘弁してください』(ノД`)・゜・。

新品タイヤとホイール(タイヤ付)が入庫しました。



・・・・・依頼内容・・・・・

タイヤ4本交換。






・・・・・作業・・・・・

ホイールとタイヤを確認します。



サイズ『285/25 R22』

扁平25て・・・・。

タイヤ専門店でも、持って行ってください。

勘弁してください。

と思いつつ作業開始します。



まずは、タイヤのビード落としから始めます。

ホイールに傷入れないように慎重に落としていきます。

ビードを落としたホイールとタイヤのすき間に石鹸水吹き付けていきます。


タイヤチェンジャーにセットします。


アーム付きタイヤチェンジャーです。

このホイールはリバースタイプ(裏から外すタイプ)なので、通常と逆向きにセットします。

※見分け方は後で書きます。


黄色い矢印の場所にタイヤレバーを突っ込みます。
(普通のタイヤ同じです。)

そして、タイヤレバーでタイヤのビード部を持ち上げます。

※コツとしては、タイヤのビードを上から押さえて、ホイールの溝に落として行きます。
 (タイヤレバー持ち上げる付近以外の場所です。)


一段目外し終わりました。

ここまでが、一番緊張するところです。

次にタイヤの2段目を外していきます。


アームで持ち上げていきます。
(バルブを折らないように気を付けます。)


赤い矢印の所にアームの先端が見えています。

後は、回転させて外すだけです。


タイヤの2段目が外れて行ってます。


外し終わりです。



ここで、ホイールのリバースタイプの見分け方を説明します。


ホイールの溝になっているところまでの距離を見ます。

赤矢印:ホイールの縁から溝までの距離が短い。

黄矢印:ホイールの縁から溝までの距離が長い。

この距離の短い方から外します。

この溝にタイヤのビードを落とし込んで、反対側をタイヤレバー持ち上げます。

以上がリバースタイプの説明になります。



組み付けに入ります。


一段目は意外とスムーズに入ります。
(幅が広くて扁平であれば手で押し込むだけでも入る場合があります。)


2段目を組み付けていきます。


タイヤチェンジャーのアームを使います。

これぐらいの扁平タイヤだとタイヤチェンジャーにアームが付いていないと無理だと思います。


組み付け完了。

何とか傷を付けずに交換できました。

1本交換するのに30分もかかってしまいました。(/ω\)

あと3本頑張って交換しま~す。(ノД`)・゜・。

2015年11月5日木曜日

フロントハブベアリング交換(サクシードNCP59) 『錆びてゴロゴロしてます。』(p_-)

サクシード(NCP59)のフロントアクスルASSYが2個入庫しました。



・・・・・依頼内容・・・・・

フロントハブベアリングの交換(左右)。



・・・・・作業・・・・・

まずは、プレスにセットします。

バックプレートが曲がらないように、ネジの上にアタッチメントを合わせます。(p_-)

赤い矢印がバックプレートのネジです。(3個付いています)


タイヤレバー等でバックプレートのネジまで高さを稼ぎます。

ハブの大きさに丁度良いソケットで押し出します。


赤い矢印がバックプレートのネジです。

ハブにはベアリングのインナーが残っていますが、これは後で外します。



次に、ハブベアリングを抑えているスナップリングを外します。

赤い矢印の位置にスナップリングプライヤ―等を引っかけて取り外します。



ハブベアリングを取り外します。

丁度良いアタッチメントを設置して取り外しです。

アタッチメント言ってますが、今まで交換したハブベアリングの残骸を使っています。( *´艸`)


下にアタッチメントを敷き、ベアリングが抜けるスペースを作ります。


ハブベアリングより少し小さめのアタッチメントで押し出します。



ハブに残っていたベアリングのインナーを外します。


赤い矢印のハブにベアリングのインナーが付いています。


プーラーを使い外します。



分解完了です。







組み付けに入ります。

ハブベアリングの圧入からです。

このハブベアリングには裏表はありませんでしたが、裏表のある車もあるので注意です。


プレスにセットします。


アタッチメントは敷いていません。(不要です)

抜いたベアリングを使って圧入します。

ベアリングのアウター側を押して圧入です。

約200kPaの力をかけます。



スナップリングを付けます。

スナップリングの合口はABSセンサーの穴側に向けます。



ハブの圧入をします。

ハブの下側にアタッチメントを敷いてハブボルトが抜けないようにします。

ハブボルトに力がかからないようにセットします。


ハブベアリングのインナー側を押して圧入します。

インナー側を押せるアタッチメントを使用します。

約200kPaの力をかけます。



最後に、ハブの動きを確認します。

回転させてスムーズに回るかを確認します。

私の場合はゆっくり左右に回転させながら圧入していきます。

真っ直ぐ圧入できてなかったり、失敗していると回転が硬くなります。




再度、動きとスナップリングの取り付けを確認して作業完了です。


今回は、若干錆びていましたが、スムーズにベアリングが抜けてくれました。

おかげで、2個交換しましたが、1時間ぐらいで作業完了しました。