2015年10月30日金曜日

ABS車輪速センサー配線不良(タントL375S) 『配線間違えてますよ』( `ー´)ノ

タント(L375S)入庫。



・・・・・依頼内容・・・・・

左後ろの車輪速センサー交換と配線を修理したが、ABS警告灯が消えないので点検修理してほしい。


同業の方からの依頼で緊張します。(^^;)




・・・・・作業・・・・・

現象確認します。

ABS警告灯点灯。(右側のオレンジのランプです。)


コンピュータ診断機で故障コード点検します。

RL(後左)車輪速センサの異常が入力されています。


診断機で車両データを見ながら走行テストします。

右上の赤枠がRL車輪速センサの速度検出を表しています。

他の車輪速センサは『12km/h』を表示していますが、RL(後右)だけ『0km/h』です。

車輪速検出できていません。(>_<)


後ろ側の車輪速センサの配線を左右逆に繋ぎなおして点検します。

コンピュータ側RL-車輪速センサ側RR
コンピュータ側RR-車輪速センサ側RL




配線だらけになりました。(´Д`)


コンピューター診断機で故障コードを点検します。

RR(後右)車輪速センサ異常


 見事に故障コードの異常が左右入れ替わりました。



RL(後左)の車輪速センサの故障みたいです。



一応、RL(後左)室内~車輪速センサ間の配線も点検します。

導通・ボデーショートもなく正常です。



残りはRL(後左)車輪速センサだけなので、車輪速センサを交換します。


ハブ一体型です。

配線に絶縁テープが巻かれています。
(配線修理の跡のようです。)

交換完了です。


コンピュータ診断機で故障コード確認します。

RL(後右)車輪速センサ異常

ぬあ~。Σ(・ω・ノ)ノ!

直っていません・・・・。


RL(後左)車輪速センサは新品だし、室内配線の左右繋ぎなおすと故障コード消えるし・・・・。


再度、RL(後左)車輪速センサの室内~車輪速センサの配線を点検します。

やはり、異常なし・・・・・・。


もしやと思い配線図を確認。

おお~。Σ(・ω・ノ)ノ!

お客さんが修理した車輪速センサの配線が、プラス側とマイナス側が逆に接続されています。

繋ぎなおしました。


組み付けて、コンピュータ診断機で故障コード確認します。

故障コードなし。

故障コードが消えました。

ABS警告灯も点検します。

ABS警告灯消灯。

警告灯消えています。


最後に診断機で車両データ確認しながら走行テストしましたが、すべての車輪速が正常に作動して異常なしです。


ということで、作業完了です。


配線の繋ぎ間違えとは、想定外でした。

想定できるように、修行します。(>_<)











2015年10月28日水曜日

ナビ取り付け(アクアNHP10)『パナソニックのナビです。』(-ω-)/

アクア(NHP10)入庫。



・・・・・依頼内容・・・・・

ナビが壊れたので新しいナビと付け替えてほしい。

壊れているナビ

・・・・・作業・・・・・

まずは、故障ナビを取り外します。

オーディオパネルを取り外します。

手前に引っ張ると外れます。
(クリップのみで付いています。)

オーディオパネル取外し後。


ナビ本体を取り外します。

ネジ4つを外して取り外します。
(10のボックスかプラスドライバー使用)

ナビ本体取外し後。


グローブボックスを取り外します。

ダンパーの接続外して引っ張ります。
(ネジは付いていません。)

グローブボックス取外し後。


フロントピラーを取り外します。

横に引っ張ってクリップを外し、上側に引き抜きます。
(ネジは付いていません。)

フロントピラー取外し後

古い『TVアンテナ』『GPSアンテナ』『BCAS』を外します。

『ETC』『バックカメラ』『オーディオ変換コネクタ』『アンテナ変換コネクタ』は残します。


取り外した『TVアンテナ』『GPSアンテナ』『BCAS』『ナビ本体』を整理します。

まとめて整理後



新しいナビを取り付けます。
(パナソニックのCN-RS02WD)

マイクから取り付けます。

サンバイザーの取り付け部の付け根から配線を出しました。

マイク取り付け後


TVアンテナを取り付けます。

フルセグなので運転席側2つと助手席側2つ取り付けます。

運転席側

助手席側



GPSアンテナ取り付けます。


ナビ本体コネクタをオーディオ変換コネクタと接続します。
『電源』『アクセサリー』『イルミネーション』『スピーカー』『車速信号』『バック信号』『サイドブレーキ』『アンテナコントロール電源』『アース』

ETCも使えるように接続します。
『電源』『アクセサリー』『アース』

Rカメラも接続します。
『電源(アクセサリかバック信号』『アース』『映像端子(カメラIN)』

配線接続取り回し完了後


ナビ本体を取り付けます。
『電源コネクタ』『車速等のコネクタ』『TVアンテナコネクタ』『GPSアンテナコネクタ』『ラジオアンテナ』『マイクコネクタ』





最後に、作動確認します。

テレビ初期設定して確認。(ラジオも設定)

GPS受信確認

各種信号確認。



RカメラとETCも作動確認します。

パネル等を組み付けて、清掃したら作業完了です。


2時間ぐらいかかりました。



新車(オーディオレス)に取り付ける際は、『ラジオアンテナ変換』と『オーディオ変換(トヨタ)』等が必要になります。

今回は、付いていたものを再使用しました。


アクアはパネル類の取外しが比較的簡単です。

説明書もあるし、一般ユーザーさんも取り付けできる車だと思います。(*^-^*)


2015年10月27日火曜日

タイヤのパンク修理 『DIYでできます。』(^_^)v

パンクタイヤが入庫しました。



・・・・・依頼内容・・・・・

パンク修理してほしい。




・・・・・作業・・・・・

今回は、タイヤの溝も残り少ないし応急的に外面修理することになりました。


参考
外面修理:タイヤ外側から修理用のプラグを差し込みます。

内面修理:タイヤを外して、内側にパッチを張ります。

外面修理であれば、ホームセンターや自動車用品屋さんで自動車用パンク修理キットを購入してDIYできます。

作業場所は、タイヤの空気を入れないといけないので、セルフのガソリンスタンドが良いと思います。


まずは、空気が漏れている場所を探します。

空気が抜けていたら空気を入れて作業します。

200kPaぐらい。


石鹸水をかけてエア漏れ確認。


ネジを抜きます。




抜けたらリーマでタイヤの穴の形成します。

回転させながら抜き差しします。
(リーマの横のネジは刺さっていたネジです。)


次にパンク修理プラグを差し込む準備をします。


修理プラグセットします。

修理プラグを先端の割れている部分に差し込みます。



修理用セメントを修理プラグに塗ります。

先ほどのリーマを抜いて、刺し込みます。



一番奥まで刺し込んで抜きます。

修理プラグ埋め込み成功。

はみ出た部分をカットします。

2mmぐらい残してカットします。




最後に空気を調整して、エア漏れの確認をします。
(空気の基準値は、運転席のドアあたりに書いてあると思います。)

泡が出ておらす漏れはありません。

修理完了です。

今回は外面修理なので、応急修理と考えてください。

内面修理の方が、信頼性は高いです。

ただ、タイヤを外す必要があるので、DIY修理はできません。

私の経験では、意外と外面修理でも漏れてきたことは無いです。

※タイヤのパンク修理は『パンクの場所』『タイヤの種類』等によって、できない場合があります。


通常の一般乗用車のタイヤのドレッド部(タイヤ溝がある面)は大丈夫なので、DIYできます。
















2015年10月21日水曜日

オルタネータ故障(クリッパーU71V)『充電警告灯が点灯します。』Σ(・ω・ノ)ノ!

クリッパー(U71V)が入庫しました。



・・・・・依頼内容・・・・・

充電警告灯が点灯したので、点検修理してほしい。




・・・・・作業・・・・・

現象確認します。

バッテリーのマークみたいなのが充電警告灯です。


確かに充電警告灯が点灯しています。

オルタネータの発電電流を点検します。

アイドリング(ヘッドライト・エアコンOFF)時:0A

まったく、発電していません。



R端子(オルタネータの電源)電圧を点検。

アイドリング(ヘッドライト・エアコンOFF)時
12.34V

電源は来ているようです。


L端子(オルタネータの発電)電圧も点検。


アイドリング(ヘッドライト・エアコンOFF)時:0.7V

基準値:約14V前後(周囲の温度で多少上下します。)

基準値目安:13.5V~14.5V

基準値から外れています。

整備書によるとR端子電圧正常で、L端子電圧が基準値から外れていたら、オルタネータ交換になります。




気になったので・・・・。

このオルタネータのコネクタ端子には、後『FR端子』『G端子』がありました。

コンピュタ―でオルタネータ―の発電をコントロールするための端子みたいです。

『FR端子』:オルタネータの発電負荷の大きさの信号を出力している端子。

『G端子』:オルタネータの発電負荷に応じてコントロールする端子。

※電気負荷(ヘッドライト・エアコン)が増えるとG端子(デューティ制御)アース接続トランジスタのOFF時間を長くして発電量を高める制御をする。

※FR端子が断線するとコンピュータが異常を検知してG端子(デューティ制御)をOFFにする。

よく理解できませんでしたが、要はFR端子断線させてると、発電制御をやめて、たくさん発電する。

ということで、良いのかなぁ~。(>_<)

一応やってみようじゃないか。( `ー´)ノ

FR端子断線状態でL端子電圧測定。


L端子取外し。

L端子電圧:0.7V

変わんないじゃん・・・・・。

オルタネータ壊れているから、変わらないのかないのかなぁ。(p_-)




まあ、整備書には『R端子』正常で『L端子』が基準外ならオルタネータを交換となっているので、オルタネータを交換します。

予算の都合上、中古オルタネータになりました。

右側が正常な中古オルタネータです。


交換後、発電電流を点検します。

アイドリング(ヘッドライト・エアコンOFF)時:29.2A


アイドリング(ヘッドライト・エアコンON)時:51.9A

見事に発電しています。

基準値:ヘッドライト・エアコンON時に33A以上

正常です。


充電警告灯も確認します。

消えています。


L端子電圧はどうなったかなぁ~。

アイドリング(ヘッドライト・エアコンOFF)時:13.37V

電圧上がっています。

基準値内です。

どうやら、修理できたようです。


『FR端子』『G端子』と不安な要素がありました。

今回の作業を教訓にオルタネータの勉強をやり直します。(>_<)