・・・・ご用命・・・・
エアコンの風が出ないので、修理してほしい。
・・・・問診結果・・・・
バッテリーを逆につないでしまって、ヒューズが切れた。
切れたヒューズを交換したが、エアコンの風だけが出ない。
エアコンスイッチは、正常に動いている。
・・・・作業・・・・
エアコンの風が出ないということで、風を作る部品である『ブロワモーター』から攻めていきます。
まずは、ブロワモーターに電源が来ているか点検します。
この車のブロワ―モーターは助手席の足元です。
約0Vで、電気が来ていません。
ブロワ―の電源系が原因のようです。
ブロワ―モータの電源であるHTRヒューズを点検してみます。
HTRヒューズはエンジンルームにあります。
ヒューズの抵抗を計るとオーバーレンジ(∞Ω)です。
どうやら、切れているようです。
目視では、わかりずらかったのですが、よく見てみると・・・・。
確かに切れています。
バッテリーを逆につないだことが原因だと良いのですが、念のため配線の短絡も点検しておきます。
HTRヒューズのブロワモータ側とボデーアースの抵抗を点検します。
なんと、0.1Ω
常にアースに落ちている状態です。
これだと、すぐにヒューズが切れちゃいそうです。
とこで、短絡しているのか調べないと・・・・。(-_-;)
ブロワモーターが怪しい。(;一_一)
ブロワモータのコネクタを外すと、オーバーレンジ(∞Ω)になりました。
ブロワモーターまでの配線の点検もしましたが短絡ありません。
ブロワモーター内にはパワートランジスタ等も組込まれている様で、そのあたりが短絡してそうです。
正常なブロワモータと壊れたブロワモータの抵抗を比較してみます。
↑
壊れたブロワモーター(0.1Ω)
↑
正常なブロワモーター(∞Ω)
やはり、壊れているようです。
『ブロワファンASSY』と『ヒュージブルリンクブロックASSY(HTRヒューズ内蔵)』を交換します。
作動点検します。
無事、ヒューズも切れずエアコンの風が出てきました。
念のため、2時間ばかりエアコンの風量最大にして様子を見ます。
特に問題なく、風は出ています。
ということで、作業完了です。
バッテリを逆につなぐとヒューズが切れるだけでなく、部品も壊れるんですね。