アルファード(ANH10W)入庫。
・・・・・依頼内容・・・・・
走行するとエンジンチェックランプが点灯するので点検。
・・・・・作業・・・・・
診断機で故障コードを点検確認します。
データ表示で、エンジンECUの車速の認識を点検します。
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走行しても0km/hから動きません。
メータ裏で信号波形の確認をします。
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点検時はメータを取り付けて行います。
車速信号メータ入力側を点検します。
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波形も出ており、入力側は問題ありません。
次に車速信号メータ出力側を点検します。
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波形が出ていません。
※車速信号が『メータ』から『エンジンECU』に届いてないことでエンジンチェックランプが点灯するようです。
配線の点検もしておきます。
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断線は無いようです。
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ボデーとの短絡も無いようです。
メータが悪いのかな~。('Д')
そういえば、メータの横にスイッチがあったことを思い出しました。(/・ω・)/
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TVキットが付いているようなので点検します。
TVキットのスイッチを押すと・・・・。
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21km/h出ています。
TVキットのスイッチを入れると正常になるようです。
※エンジンチェックランプも点灯しません。
TVキットが悪さをしているようです。
今回は、原因究明までなので作業はここで終了です。
気になったので、TVキットのメーカーさんに問い合わせてみました。
ナビ裏スペースが狭いところにTVキットを無理やり押し込んだりすると、配線や内部が短絡して不具合が起こる事例があるそうです。
今回の診断は、TVキット取り付け時の良い参考になりました。('Д')
ハイゼットトラック(S201P)入庫。
・・・・・依頼内容・・・・・
充電警告灯が点灯のたため、点検修理。
状況
充電警告灯が点灯した。
ブレーキ警告灯もサイドブレーキを解除しても消えなくなった。
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上:シートベルト警告灯(故障と関係なし)
中:充電警告灯
下:ブレーキ警告灯
・・・・・作業内容・・・・・
充電警告灯が点灯ということで、オルタネータの発電電流を点検をします。
テスターと電流クランプを使用します。
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左:テスター
右:電流クランプ
オルタネータのB端子のケーブルに取り付けます。
トラックのため荷台側のカバー開けないとB端子ケーブルに取り付けはできません。
エンジンを始動して発電電流を確認します。
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ほぼ、0Aです。
(わずかに数値が出ていますが、0点調整不足かも)
※通常は無負荷でも10A~20Aぐらいあります。
発電していないので、オルタネータを交換します。
オルタネータは座席と荷台の間にあるので作業しにくいですが、リフトがなくてもできます。
交換後、発電電流を確認します。
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別のテスターを使用してます。
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アイドリング無負荷時:12.6A
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アイドリング高負荷時:42.1A
(エアコン暖房全開・ヘッドライトハイビーム)
発電してます。
メータの充電警告灯は無事消えました。
ブレーキ警告灯もサイドブレーキ解除で消えます。
※配線図を見ると、ブレーキ警告灯の回路にオルタネータの回路が絡んでいるようです。
作業完了です。
毎年、ハイゼット系のオルタネータ交換を数台しているような気がします。
壊れやすいのかも・・・。(^-^;