2014年8月30日土曜日

コンデンサファン故障 『ゲージマニホールドは必需品です。』('ω')

エアコンが効かないとのことで、入庫いただきました。

私の会社の営業マンの車です。

『エンジンかけてすぐは、風は冷たいけど、しばらくすると温くなるんです。』

『ダイエットになって良いじゃない。』

『どうしても、しないとダメ。?』

『はい、お願いします。』

ということで、預かった車をさそっく点検。

確かに、最初は冷たい風が出てるが、時間が経つと温くなります。

エアコン修理の必需品ゲージマニホールドでガス圧点検。

非常に低圧、高圧ともガス圧が高いです。

写真を撮るためアイドリング状態です。
本来はエンジン1500回転にします。


低圧(黄色)0.4㎫  (正常な目安は0.2㎫付近です。)
高圧(赤色)2.3㎫  (正常な目安は1.3㎫付近です。)
外気温で変化するので、あくまで目安です。

ガスの入りすぎか、ガスの冷却不足が予想されます。

まずは、確認しやすいコンデンサファンが動いているか点検。

エアコンスイッチをONにすると、ファンが回りだすはずですが、まったく回っていません。

効かなくなる原因として


『ファンが回らない』
『コンデンサに風が来ない』
『コンデンサを通るエアコンガスが冷えない』
『エアコンサイクル内のガス圧が高くなる』
『エアコンプレッシャースイッチがOFFになる』
『エアコンコンプレッサのマグネットクラッチをOFFにする』
『エアコンコンプレッサが機能しないのでエアコンが効かない』

補足
・温度が上がると圧力は上昇します。
・コンデンサ→ガスを冷やすための部品
・プレッシャースイッチ→ガス圧の異常を検知する部品

ということで、ファンが回らないとエアコンは効かなくなります。

次は、ファンが回らない原因を見つけ出します。

ファンのモーターまで電気が来ているかテスターで点検。


電気来ており、問題なし。

電気が来ていて、ファンが回らないということは、ファンモータの故障です。

まあ、ほとんどの場合ファンモータかファンリレーの故障ですが。

社員の車なので、いまいち、やる気が出ませんが仕方がないのでファンモータ交換します。(´Д`)

濡れているところがコンデンサで、その裏側のラジエータの後ろにファンがあります。少し作業がめんどくさいです。

交換後、ファンの回転良好で、エアコンガス圧も正常です。
正常なエアコンガス圧です。規定量入れています。
写真を撮るため、アイドリング状態です。
本来は、エンジン1500回転にします。

問題の吹き出し口の風の温度も点検。

空気吸い込み口と吹き出し口の温度差が10℃以上あれば良好と判断できるようです。
私の目安は吹き出し口10℃前後としています。

10℃かなり良い具合になっています。

営業マンに車返してすべて完了。

営業マンはダイエット失敗です。残念。( *´艸`)

『修理代払ってくださいよ~』