私の会社の営業マンの車です。
『エンジンかけてすぐは、風は冷たいけど、しばらくすると温くなるんです。』
『ダイエットになって良いじゃない。』
『どうしても、しないとダメ。?』
『はい、お願いします。』
ということで、預かった車をさそっく点検。
確かに、最初は冷たい風が出てるが、時間が経つと温くなります。
エアコン修理の必需品ゲージマニホールドでガス圧点検。
非常に低圧、高圧ともガス圧が高いです。
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写真を撮るためアイドリング状態です。
本来はエンジン1500回転にします。
低圧(黄色)0.4㎫ (正常な目安は0.2㎫付近です。)
高圧(赤色)2.3㎫ (正常な目安は1.3㎫付近です。)
外気温で変化するので、あくまで目安です。
ガスの入りすぎか、ガスの冷却不足が予想されます。
まずは、確認しやすいコンデンサファンが動いているか点検。
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エアコンスイッチをONにすると、ファンが回りだすはずですが、まったく回っていません。効かなくなる原因として
『ファンが回らない』
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『コンデンサに風が来ない』
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『コンデンサを通るエアコンガスが冷えない』
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『エアコンサイクル内のガス圧が高くなる』
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『エアコンプレッシャースイッチがOFFになる』
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『エアコンコンプレッサのマグネットクラッチをOFFにする』
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『エアコンコンプレッサが機能しないのでエアコンが効かない』
・温度が上がると圧力は上昇します。
・コンデンサ→ガスを冷やすための部品
・プレッシャースイッチ→ガス圧の異常を検知する部品
ということで、ファンが回らないとエアコンは効かなくなります。
次は、ファンが回らない原因を見つけ出します。
ファンのモーターまで電気が来ているかテスターで点検。
電気来ており、問題なし。
電気が来ていて、ファンが回らないということは、ファンモータの故障です。
まあ、ほとんどの場合ファンモータかファンリレーの故障ですが。
社員の車なので、いまいち、やる気が出ませんが仕方がないのでファンモータ交換します。(´Д`)
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濡れているところがコンデンサで、その裏側のラジエータの後ろにファンがあります。少し作業がめんどくさいです。
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正常なエアコンガス圧です。規定量入れています。
写真を撮るため、アイドリング状態です。
本来は、エンジン1500回転にします。
問題の吹き出し口の風の温度も点検。
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空気吸い込み口と吹き出し口の温度差が10℃以上あれば良好と判断できるようです。
私の目安は吹き出し口10℃前後としています。
営業マンに車返してすべて完了。
営業マンはダイエット失敗です。残念。( *´艸`)
『修理代払ってくださいよ~』